2009年11月30日
伊万里市民病院⑤医師不足の原因
新しい建物を建てれば,たくさんの医師が来てくれるとお考えの人もいます。しかし,建物を建てても医師は来ません。
今,全国で,自治体病院に医師が集まらず,病院の運営が困難になっています。 平成16年の研修医制度の改革が一つの原因です。
多くの自治体病院は,大学病院から医師を派遣してもらっています。伊万里市民病院は,長崎大学から派遣してもらっています。
以前は,医学部生は,大学を出ると,大学病院で2年間研修医をしていました。
大学病院は,安月給で研修医を酷使していました。研修医は,医療技術を学ぶ機会もなく働かされました。これでは若手の医師が育ちません。
そこで,平成16年より,研修医は,研修先を選べるようになりました。
研修医の多くは,日野原重明先生がいらっしゃる東京の聖路加病院のような都会の病院に行き,地方の大学病院で勤務する研修医が少なくなってしまいました。
研修医がいなくなり,大学病院は医師が不足しています。そこで,自治体病院に派遣していた医師を,大学病院に引き上げはじめました。 長崎大学も,伊万里市民病院に医師を派遣するのを渋るようになりました。
このような根本的な問題を解決しないで,立派な建物だけ建てても,医師は来てくれません。若手の医師は,自己の技術を高められると感じる病院に集まるのです。建物が立派な病院に集まるのではありません。
今,全国で,自治体病院に医師が集まらず,病院の運営が困難になっています。 平成16年の研修医制度の改革が一つの原因です。
多くの自治体病院は,大学病院から医師を派遣してもらっています。伊万里市民病院は,長崎大学から派遣してもらっています。
以前は,医学部生は,大学を出ると,大学病院で2年間研修医をしていました。
大学病院は,安月給で研修医を酷使していました。研修医は,医療技術を学ぶ機会もなく働かされました。これでは若手の医師が育ちません。
そこで,平成16年より,研修医は,研修先を選べるようになりました。
研修医の多くは,日野原重明先生がいらっしゃる東京の聖路加病院のような都会の病院に行き,地方の大学病院で勤務する研修医が少なくなってしまいました。
研修医がいなくなり,大学病院は医師が不足しています。そこで,自治体病院に派遣していた医師を,大学病院に引き上げはじめました。 長崎大学も,伊万里市民病院に医師を派遣するのを渋るようになりました。
このような根本的な問題を解決しないで,立派な建物だけ建てても,医師は来てくれません。若手の医師は,自己の技術を高められると感じる病院に集まるのです。建物が立派な病院に集まるのではありません。