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そばお まさひろ
そばお まさひろ
昭和40年3月19日生まれ。
平成16年いまり法律事務所開設。趣味は,合唱,茶道,水泳,ラグビー観戦。
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Posted by さがファンブログ事務局 at

2010年01月08日

介護施設の入居待ち

 私の親族が,伊万里の特別養護老人ホーム「グランパランいまり」に入所しています。
 先日,正月にあいさつに行ってきました。
 「グランパランいまり」では,約70人の方々が介護の仕事などに携わっています。入居しているお年寄りは50人です。
 介護施設検索サイト「HOME’S介護」によると,「グランパランいまり」に入所の申込みをして,待っている人は64人とのこと。数年間待たなくては,入所できないようです。

 伊万里市内には,「グランパランいまり」の他に,「敬愛園」,「長生園」という2つの特別養護老人ホームがあります。
 「HOME’S介護」によると,市内の3つの特別養護老人ホームの定員と入居待ちの人数は,次のとおりです。
  「グランパランいまり」 定員50人,入居待ち64人
  「敬愛園」 定員50人,入居待ち124人
  「長生園」 定員70人,入居待ち 82人 
 定員は,合計170人。入居待ちは,合計270人。
 複数の施設に申込している方がおられますので,実際に入居待ちをしている人はこの半分程度でしょう。それにしても,百数十人の方々が待っています。

 伊万里市の75歳以上の高齢者の人口は約8000人。高齢者の人口に比べて,特別養護老人ホームの定員が170人というのは,少なすぎると感じます。
 介護施設は,特別養護老人ホームだけではありません。老人保健施設や,介護付有料老人ホーム,グループホームなどもあります。特別養護老人ホーム以外は,入居待ちはそれほど多くはありません。
 しかし,介護サービスの存在を知らず,サービス利用の申込みさえしていない方もおられるでしょう。潜在的な需要も,十分にあると思われます。
 介護の仕事により,若い人々の雇用も増えます。「グランパランいまり」でも約70人の方々が働いています。
 介護サービスには,お金はかかります。しかし,「介護を社会全体で負担しよう。」という介護保険の理念からすれば,介護を,介護保険や税金で支援するのは,当然だと思います。
  
介護サービスのさらなる充実が必要だと思います。  

Posted by そばお まさひろ at 09:00福祉

2009年12月31日

ホームレスや生活苦の人々

 今日は,伊万里は雪です。

 雪の中,帰るところもないホームレスの人たちがたくさんおられます。
 私は,ホームレスの方々が起こしてしまった万引事件などの国選弁護を多数手がけてきました。
 弁護士になるまでは,ホームレスは,都会の問題だと思っていました。しかし,伊万里にも,ホームレスの方々はおられます。

 私が弁護したホームレスの人々は,怠惰な人ではありません。
 仕事や家族を失い,生きる気力をなくした人。なんらかの理由で,親族から見捨てられ,ひとりぼっちの人。

 私たち,司法に携わる者は,事件を起こした人々を裁き,刑務所に送ることまでしかできません。
 彼らに生きる気力を取り戻してもらい,職についてもらい,平穏な生活に戻ってもらう。これは,「刑罰」では,実現できません。

 住む家はあっても,お金がなく,生活苦に悩む人々からの法律相談も,私は,何度も受けてきました。なんらかの理由により,生活保護も受け取ることができない。信じられないほど少ない収入で暮らしている人々。
 弁護士は,破産手続により,その人の借金をなくすことまではできます。しかし,その人の収入を増やすことはできません。

 これは,「福祉」の役割だと思います。「司法」だけでは,どうにもなりません。これまで,私は,弁護士として,何もできないことについて,歯がゆい思いをしてきました。

 ホームレスの人々に生きる気力を取り戻してもらう。あるいは,お金がなくて生活できない人々を緊急に救済する。 そのようなきめ細かな福祉政策が必要だと思います。
 市民に最も身近な市役所こそ,このような,目立たないけれども必要不可欠な福祉に力を入れるべきだと思います。

 みなさんが,無事,年を越せますように。  

Posted by そばお まさひろ at 11:26福祉

2009年12月03日

社会福祉士国家試験を受験する人へ

 私は,長崎ウエスレヤン大学で,「社会福祉士」国家試験対策講座の講師をしている。
 社会福祉士国家試験まで,あと2ヶ月を切った。
 先日,私は,ウエスレヤン大学の受講生に対し,次のような話をした。
 「試験まであと60日。1日5時間勉強するとして,あと300時間。この300時間について,どの科目に何時間使うか,紙に書いてみなさい。」

 社会福祉士の試験は,科目数が多い。
 受講生は,受験科目を書き出し,どの科目に,何時間あてられるか,頭を悩ましていた。そして,1科目にせいぜい10~20時間しかあてられないこともわかった。

 十分な時間がある大学生でも,時間は足りない。ましてや,社会人受験生にとっては,すでに追い込みの時期に入っているといってよい。

 多くの受験生は,「年が明けてから詰め込みで覚えよう。」と考えている。しかし,それでは間に合わない。12月中に,いかにリードできるかが勝負の分かれ目である。

 過去問を,繰り返し解いて欲しい。私が担当している「更生保護」のように過去問がない科目については,中央法規のテキストを何度も読み返して欲しい。

 早く「本気」になり,早く猛勉強を始めた人が勝つ。  

Posted by そばお まさひろ at 23:24福祉

2009年08月23日

「社会福祉士」を知っていますか?

 高齢者の多い伊万里で弁護士をしていると,福祉関係の方々とかかわることが多い。特に「社会福祉士」の方々には,しばしばお世話になる。
 社会福祉士は,福祉に関する総合的エキスパートである。
 例えば,介護を必要とする高齢者がいるとする。特養,老健,グループホーム・・・。さまざまな施設の中で,そのお年寄りにはどの施設が適切なのか。
 高齢者に対する家族による虐待をみつけたとする。高齢者を守るだけでは足りない。なぜ,虐待してしまうのか,その原因を追究する。家族による虐待の場合,家族が介護により精神的,体力的に疲れていることが多い。虐待してしまう家族のこころをいやす。虐待の原因を取り除く。
 このような仕事をしてくれるのが,社会福祉士である。
 私の法律事務所にも,社会福祉士が一人所属している。成年後見人の業務などをしてもらっている。多くの社会福祉士は,市役所の地域包括支援センターや社会福祉協議会,高齢者の施設などで働いている。
 私は,恥ずかしいことに,弁護士になるまで,「社会福祉士」という資格があることを知らなかった。社会福祉士は,重要な仕事をしているにもかかわらず,認知度が低い。職場での待遇も,あまりよくないようである。残念なことである。
 高齢化が進むにつれて,高齢者をめぐる問題が多くなる。社会福祉士は,さらに重要な役割を果たすことになる。
 社会福祉士の仕事の重要性を,より多くの方々に知っていただきたい。  
タグ :社会福祉士

Posted by そばお まさひろ at 22:59福祉