2009年11月12日
高校は「退学処分」をやめよ。
少年事件の弁護を,しばしばする。
やっかいなのは,高校生が捕まった場合である。逮捕されたことを,高校が知ると,たいていは退学処分になってしまう。
最近は,家庭裁判所の審判があるまでは,高校は,一応,処分保留にはしてくれる。しかし,裁判所の審判の後,「退学」になる。家庭裁判所の審判が,少年院送致でなく,保護観察であっても,退学になることが多い。
退学になれば,転校先を探すことになる。しかし,事件を起こして退学になった生徒を受け入れてくれる高校はまれである。受け入れてくれるのは通信制の高校のみである。
通学する高校がなくなった生徒は,再び非行に走る。
生徒を「退学」処分にするのは,教育者として失格であると思う。事件を起こすような生徒を更生させてこそ,真の教育者である。
事件を起こした生徒を排除し,問題ない生徒だけを学校に残すのは,「教育者」ではない。そのような「事なかれ主義者」の教育を受けた生徒は,成人すれば,やはり事なかれ主義者になるだろう。
高校に対し,「退学処分」を禁止すべきである。いったん入学させた以上,最後まで生徒と向き合うべきである。
やっかいなのは,高校生が捕まった場合である。逮捕されたことを,高校が知ると,たいていは退学処分になってしまう。
最近は,家庭裁判所の審判があるまでは,高校は,一応,処分保留にはしてくれる。しかし,裁判所の審判の後,「退学」になる。家庭裁判所の審判が,少年院送致でなく,保護観察であっても,退学になることが多い。
退学になれば,転校先を探すことになる。しかし,事件を起こして退学になった生徒を受け入れてくれる高校はまれである。受け入れてくれるのは通信制の高校のみである。
通学する高校がなくなった生徒は,再び非行に走る。
生徒を「退学」処分にするのは,教育者として失格であると思う。事件を起こすような生徒を更生させてこそ,真の教育者である。
事件を起こした生徒を排除し,問題ない生徒だけを学校に残すのは,「教育者」ではない。そのような「事なかれ主義者」の教育を受けた生徒は,成人すれば,やはり事なかれ主義者になるだろう。
高校に対し,「退学処分」を禁止すべきである。いったん入学させた以上,最後まで生徒と向き合うべきである。