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そばお まさひろ
そばお まさひろ
昭和40年3月19日生まれ。
平成16年いまり法律事務所開設。趣味は,合唱,茶道,水泳,ラグビー観戦。
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2009年10月26日

伊万里市民病院を残そう-まだ間に合う!

 伊万里市民病院と有田共立病院とを統合した新病院の土地造成工事が始まっている。
 伊万里市は,当初,平成22年春には,完成させたい意向だったようである。しかし用地買収が遅れ,まだ土地造成が始まったばかりである。

 全国的に医師不足が問題になっている今,建物を建てたところで,医師は簡単に来てくれるものではない。そのようなことで医師が来てくれるなら,医師不足に悩む全国の他の自治体は,みな新病院を建設しているであろう。
 医師不足を解消するには,公的病院の機能を,ある分野に特化するなどの工夫が必要である。

 伊万里市は多額の借金にあえいでいる。伊万里市の借金は562億円。市民1人あたり100万円。実質公債費比率は20.8%と,県内ワースト2である。

 大阪府では,橋下知事が,府庁の職員に対し,「あなた方は,破産会社の従業員だ。」と言い,危機感を持って財政再建に取り組んでいる。しかし,その大阪府も,実質公債費比率は,16.6%。伊万里市よりも財政状態はよい。
 それほど,伊万里市の財政状態は悪い。

 今年7月まで,伊万里市では,総額170億円をかけた第4工業用水の建設工事が行われた。
 次は,ごみ処理場の建設が予定されている。これに150億円程度はかかるだろう。
 巨額の事業が続いている。
 新病院の建設費は54億円。せめて,新病院の建設だけでもとめなければ,伊万里市の財政は破綻する。

 市が借金を抱えていても,私たち住民のふところが,今,痛むわけではない。そこで,市の借金がふくれあがっても,鈍感になってしまう。
 しかし,そのツケはいつか突然おそってくる。「九州の夕張」は間近である。

 新病院建設工事は,土地造成の段階である。建設を止めるのは,まだ間に合う。建物が建ち始めてからでは止められない。
 現在の伊万里市民病院を改革して,これを残そう。


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Posted by そばお まさひろ at 00:37 │伊万里市民病院