プロフィール
そばお まさひろ
そばお まさひろ
昭和40年3月19日生まれ。
平成16年いまり法律事務所開設。趣味は,合唱,茶道,水泳,ラグビー観戦。
QRコード
QRCODE
お知らせ
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 12人

2009年08月20日

国家は助けてくれない

借金で首が回らなくなって相談にいらっしゃる方の中には,ほとんどお金を持っていないという方もいる。所持金は数百円。病気や高齢のため,仕事がないから,収入もない。そのような方もおられる。
弁護士は,借金をなくすことはできる。しかし,その人の収入を増やすことは,弁護士にはできない。
そのような場合,市役所に生活保護の申請をする。しかし,生活保護費が支給されるとしても,審査のために数週間かかる。
社会福祉協議会には,緊急にお金が必要な人のために,少額のお金を貸してくれる制度がある。しかし,これも手続に3,4日かかる。
「明日の食費もない。」という場合,どうにもならない。私が電力会社にいくら抗議しても,電気もとめられる。
「本当にお金がない,どうにもならないという場合でも,国家は助けてくれない。」と感じる。
「今日の食費がない。」という理由で万引した高齢者の国選弁護も,私は何度も経験した。
ホームレスの問題が報道されるとき,多くの人は,対岸の火事だと思っていないか。しかし,今日の食費にも困っている人を放置することにより,万引きや空き巣などの被害が起きるなら,市民にとっても無関係の問題ではない。
生活保護支給につなげるまでの,最低限の緊急支援の制度はできないものだろうか。

同じカテゴリー(弁護士日記)の記事
 批判による成長 (2010-01-30 09:00)
 中村文昭さん講演会 (2009-11-25 23:03)
 人は「大事」にされないと生きていけない。 (2009-10-31 22:37)
 医療事故情報交流センター(仮称)設置の提案 (2009-09-07 12:51)
 年金担保貸付に反対する。 (2009-08-29 23:42)
Posted by そばお まさひろ at 08:30 │弁護士日記