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そばお まさひろ
そばお まさひろ
昭和40年3月19日生まれ。
平成16年いまり法律事務所開設。趣味は,合唱,茶道,水泳,ラグビー観戦。
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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年10月31日

人は「大事」にされないと生きていけない。

 彼は,軽い知的障がい者だった。子どものころから,先生からも,友だちからもほめられたことはなかった。中学生のころ,学校の先生が心配して,療育手帳を取得してくれた。しかしその手帳を利用したことはない。
 両親は,彼に,「悪さをするなよ。」と口うるさく言った。彼は,友だちの物を盗んだことがあった。
彼は,自分がしていない窃盗事件について,犯人と疑われたことがあった。証拠はなかった。しかし,周囲も家族も,彼を疑った。
 彼は,中学校を卒業して,就職した。職場ではまじめに働いた。単調な作業は,熱心にがんばった。
 彼には,成人してから,遅い反抗期が訪れた。彼は,両親と衝突して,家を出た。仕事も辞めてしまった。食べていくことができないため,ホームレスになった。万引きをして食料を得た。彼は生きる気力を失った。ある日,スーパーで万引きしたところを,警備員に見つかり,逮捕された。私は,彼の国選弁護人になった。
 裁判では,初犯であることから,執行猶予の判決をいただき,釈放された。しかし,親からも見捨てられた彼は,今後どうやって生きていくのだろうか。福祉の支援は受けられたのだろうか。

 人は,「大事」にされないと生きていけない。彼は,誰からも大事にされていなかった。両親は彼を「大事に育てた。」という。しかし,それは彼には伝わっていなかった。
 一人一人を大事にする家族,教育,社会が必要だと感じた。  

Posted by そばお まさひろ at 22:37弁護士日記

2009年10月31日

伊万里市民病院存続の道

 私は,伊万里市民病院と有田共立病院との統合病院建設に「反対」の意見を表明した。その後,多くの方々から賛否両論のご意見をいただいている。

 伊万里の医療については,多くの医師の先生方にもご意見をうかがっているところである。
 医師のみなさんは,伊万里の地域医療の問題点について,総じて,「すぐに解決することは難しい。」というご意見が多い。若手の研修医が大都市に流れてしまう傾向は,今後しばらくは続く。その間は,根本的解決は困難である。

 市民病院を存続させるとするなら,「ある分野に特化させてはどうか。」というご意見が多い。数十の診療科を持つ一大総合病院にするには,医師の人数が足りない。中核病院をつくるには,人口が20万人程度は必要である。伊万里と有田をあわせて人口8万人弱では,多数の診療科をつくっても,医師が週に1,2日しかいないという中途半端なものになる。佐世保の労災病院のような大病院をつくるのは無理である。
 ある診療科に「特化」するならば,存続させる意義はある。

 私が,統合病院建設に反対の意見を表明した後,医師に限らず,多くの方々から,「病院統合を争点にするのは避けた方がよい。」というご意見をいただく。
 しかし,伊万里では,今年度まで,170億円かけて第4工業用水をつくった。今後,ごみ処理施設をつくらねばならない。これに150億円ほどかかる。さらに,54億円かかる統合病院を建設するのは,無理である。伊万里市の税収及びその他の市内の収入は94億円しかない。身の丈に合わない投資と言わざるを得ない。
 夕張市は,身の丈に合わない巨額の投資をしたために,財政が破綻した。伊万里も同じ道を進んでいる。なんとしても,病院建設だけは止めなくてはならない。

 私は,ミニ集会を開き,市民のみなさんのご意見をお聞きしています。11月のミニ集会の予定は,次のとおりです。お近くの方は,是非お越しください。

 11月1日(日),8日(日), 22日(日)
     時間:いずれも,午後2時~3時,午後7時~8時
     場所:仲町観音通り(旧銀天街)重松酒店
  

Posted by そばお まさひろ at 19:10伊万里市民病院